ホーム > まめ知識 > 大井の神様は上流から大洪水に乗っておとずれる

大井の神様は上流から大洪水に乗っておとずれる

大井川上流、大井川鉄道SLの終点となる千頭の街のさらに上流に谷畠(たにはた)村字大沢という村があります。
江戸時代文政5年(1822年)、島田住人の桑原藤泰氏が当時の駿河の国の村々の生活の様子や文化伝承を詳しく調査して歩き発刊された『駿河記』によると、島田の大井神社は、いつの世か大井川の氾濫によりこの大沢から流れついたものをお祀りしたのがはじまりといわれています。

大沢の村人たちが村の復興を終えて川伝いに御神体を探して島田まで来ると、すでに島田の人たちに祀られていて返してもらえなかったのだそうです。
それで仕方なく大井神社のご分霊(ぶんれい)を大沢に持ち帰って、二度と流されることのないよう今度は山の中腹にお祀りしたのだそうです。今でも大沢に行くと大井川の川辺に昔大井神社が祀られていた御社地跡とされる小高い丘を見ることができます。

また、今でも島田大井神社のご例祭には大沢村大井神社から氏子総代さんが参列します。
自分たちの村の氏神様が島田大井神社の元宮だという伝承は、さらに上流の閑蔵(かんぞう)村にもあり、また、上流から流されてきた神様を祀ったという話しは島田市神座(かんざ)、川根町上河内(かみこうち)、中川根町田代にも伝わっています。

大井神社旧社跡
大井神社旧社跡

 


←前のページへ戻る ↑ページの先頭へ戻る